2009/02/01

相手を確認することが重要です。


※この内容は、EAの販売を推奨するものではありません。
よく、EAの販売を否定する人たちが、上げる理由があります。
『販売すれば(多数の人が使えば)同時にそのポジションでオーダーが入り、値が崩れる。そうすれば、EAの性能が落ち、利益があげられなくなる。それよりも、本当に有能なEAなら自分でコツコツ稼いだ方がいい。だから有能なEAなんて売っていない。』

この考えは本当でしょうか?
『私は、必ずしもそうとは思いません。』(EAの販売を推奨するものではありません。)
まず、私たちは、誰と取引をしているか?という点です。
FX取引は、【株の取引】と違い、FX業者との【相対取引】です。
【相対取引】とは、市場を介さずに売買当事者間で売買する方法。
つまり、相手は、FX業者であって、市場ではない。
では、買値と売値は、FX業者が勝手に作っているのか?という点です。
それは違います。インターバンク市場の値を参考にFX業者が作っています。(金融庁の目があり、あまり酷い事はできないはずです。)
【1分足の範囲内で、細かく値を操作し1~2pips滑らせることは可能でしょうね。】
だから、FX業者によって多少値にばらつきがあるものの、ほぼ似たような値になっているのです。
『だったら、大量のオーダーを出しても、値が変わらない?(動かない?)』
決してそうだとは言えません。なぜならFX業者もインターバンク市場とのカバー取引をしているはずだからです。
『はず』と書いたのは、インターバンク市場との取引の際にもやはり手数料がかかります。USDJPYで1銭から2銭だそうです。
【相対取引】でスプレッド1の場合、カバー取引を行えば行うほど、手数料分の負債が生じます。
カバー取引数=BUY数-ASK数(買い注文と売り注文の差がカバー取引数になるはずです。)

例えば、1つのEAで値を動かすことができる条件とは、
『独裁的なEAが存在し、かつFX業者がカバー取引をした場合、しかも、通常時の安定した市場では、USDJPYを10pips動かすのに1000万通貨のオーダーが必要だと言われていますので、カバー取引量が、その程度になった場合に値を動かすことができる。』
と思われます。

単独EAでは、考えづらいと思いませんか?
私の考えは、否定的です。
それよりも、単独でカバー取引しなければならないEAは、FX業者から何らかの処置が課せられるでしょうね。
だから、有能なEAは、売っていない!という結論になるかもしれませんが・・・
賞味期限(一様に成績が良い期間)があるのであれば、販売して利益を得た方が得策かもしれません。(EAの販売を推奨する意味合いではありません。)

いろいろ書きましたが、『自分が誰と取引をしているのか?』その相手を知ることも重要な要因であることは、間違いありません。

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