2010/01/31

ベキ分布?

『ベキ分布』に衝撃を受けて、半年近くが過ぎました。
今回は、初値と終値の絶対差がベキ分布になるか確かめてみました。
まず、『ベキ分布』とは、べき乗則に従うグラフ(分布)で、特徴は、ロングテール部をもち両対数グラフにおいて線形をみせるものである!とあります。 下図は、参考図です。


【作成手順】
①各時間軸の初値-終値の絶対値を求める。
②スタージェスの公式により階級数を決定する。(k:階級数 n:データ数)







③最大値/階級数でピッチ(間隔)を計算し、ヒストグラムを作成する。




















上記方法により以下の結果が出ました。 上記内容を両対数グラフにしたのが下図です。


【結果より】
予想では、すべての時間軸で線形が確認出来ると思いましたが、以外に、線形を見せたのはM1・M5 程度でM30からは、全体的に丸みのあるグラフができました。
今回の結果として、時間軸が大きくなるに連れてベキ分布からズレていく傾向があることが分かりました。 また、1DAYのグラフを見ると片対数グラフで正規分布となる対数正規分布ではなく、両対数グラフ上で正規分布を見せているようにも見えます。
ベキ分布の要因が、『人は、限定合理的に行動する。』(引用:行動経済学 著:友野典男)であれば、時間と共に限定が解除されている証かもしれません。

【雑記】
まず、以下の質問を考えてみてください。
『あなたの恋人が、奇病【感染率1万分の1・致死率100%】の検査【精度99%】を行った結果、陽性であることが分かりました。あなたはどうしますか?』 私なら、結果を受け入れることができず、恋人にかける言葉も見つからなくなるでしょう。 つまり、直観的に、恋人は、ほぼ確実に、この奇病によって永遠の眠りにつくと思いこみます。
しかし、よく考えてみると! 【100万人がこの検査を行ったとすると】 感染者数:100人(うち検査で陽性反応が出た人、99人) 非感染者のうち陽性反応があった人数:(100万-100)×0.01=9999人 陽性反応があった人数:10098人 陽性反応があった人の感染確率:約1%(0.00980) 感染確率は、約100倍になったが約1%という事は、『ほぼ確実に』とは到底言えません。 『恋人に、再検査を勧める』が、理想の答えとなります。 『合理的な行動』とは、非常に難解であります。

2009/11/14

『サヤ』を考える!

今回は、『サヤ』について考えてみました。 まず、はじめに、通貨ペア名について主要通貨をまとめた早見表を作成しました。

見方は、2組の通貨名を選択し、順位を維持したまま組み合わせれば、通貨ペア名になります。 例) AUD + GBP= GBPAUD ※この図の通貨の組み合わせ(ペア)は全28通りとなります。 また、通貨ペア名は、2つの通貨名称と方向を示しています。 USDJPYで見た場合、1USDを売買できるJPY通貨量を示すことになります。 USDJPY:100=100円/ドル(JPY/USD)となります。 ※通貨名と単位は一見逆に見えます。 ここで下図を想定して、JPYにてUSDを売買する場合、2通りの売買方法が考えられます。 ①直接、売買する方法(USDJPY)
②EUR経由で売買する方法(EURJPY ⇒ EURUSD) 実際に下図のデータを元に計算してみると、(条件:初値を使用) ①:USDJPY:90.17(JPY/USD)
②:EURJPY:134.89(JPY/EUR) EURUSD:1.4866(USD/EUR)  
(JPY/EUR)÷(USD/EUR)=(JPY/USD)  134.89  ÷ 1.4866  = 90.737・・・・
③:①と②の差を計算すると   
②90.73- ①90.17 -= 0.56(これがサヤになります。)
経費(スプレッド+スリペect)以上にサヤが広がった場合、ほぼ確実に利益を獲得できます。
上記内容を例にした場合。(条件:共通スプ(3pips)売買共通スリペ(2pips))
①オーダー『USDJPY:BUY EURJPY:SELL EURUSD:BUY』
②サヤが0.05まで縮まったら全決済するとした場合
③結果は、 元サヤ(0.567)- 決済時のサヤ(0.05)- 経費(3×(0.02+0.03+0.02))=利益(0.44) ほぼノーリスクで利益が上がるわけです。 【現実は・・・・・・】 実は、先に使用したチャートは、GMT(世界標準時)からのズレの異なるデータを補正せずに使用したもので、実際のチャートとは異なります。検証時に発覚したミスをそのまま使用してみました。> _<; 1年に一度ぐらいボーナスとしてほしいところですが、実際は、今年1年分のデータで検証すると5分足初値で最大サヤは9pips程度です。 そのため、経費以下となり事実上利用することができません。 しかし、この方法から派生した方法として、類似した通貨を使用する方法があります。この件に関しては後日としておきます。 いかにリスクを下げる方法を見つけるか模索する中で、『サヤ』が重要なキーワードであるような気がします。 2009/1/1~2009/11/13のサヤランキングです。


【余 談】 とうとうMT5(ベータ版)が登場しました。 データ中に出来高が格納できるようになっており(サンプルデータでは、0ですが・・)注目していきたいと思っています。 また、MQL5を見てみると、何やら面倒くさいことになっている様子です。 一般的なことですが、アプリケーションの汎用性を高めると処理が複雑化することが否めません。 多彩な処理が可能になり、処理が高速化される以上仕方がないことです。 また、早くもMQL4からMQL5にコードを変更するスクリプトの作成も行われているようです。 今後、有能なパーツが公開されていけば、MQL4のスキルでMQL5のEA開発が可能になっていくかもしれません。 (気になるソフト)  CHM Editor  MQL5リファレンスなどのヘルプファイルを直接書き換えできるソフトです。しかも、直接Googleなどを利用して翻訳する機能も付いています。しかし、残念なことに日本語との互換性が悪く文字化けしてしまいます。MQL5リファレンスのロシア語から英語への翻訳はこのソフトを使用したのでしょうか?